Day 60, Aug 14 Fri 仙岩峠 ー 道の駅 雫石あねっこ

朝7時、トイレに行きたくて目が覚める。

昨夜は豪雨の音で何度か目が覚めるも、睡魔が勝り思ったより熟睡。

テント内は湿気でかなりジメジメしている。

長袖が必要なくらい肌寒い。


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雨に打たれてテントに跳ね付いた落ち葉。


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テントに避難してきた蜘蛛。

あともう少し土砂降りが続いていたらと思うと恐ろしい。。。ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3


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スマホのソーラー充電用にと購入したマクセルの機器が恐ろしく使えない。

ソーラー充電に14時間もかかる上、10パーセント程しかスマホを充電できない。挙句の果てには昨日の夜接続すると、逆にスマホのバッテリーがなくなっていた。

「金返せやマクセル(ノ`Д´)ノ.:・┻┻」

と言っているうちに雨も止み始めたか?

携帯電話が圏外で天気予報わからず。仕方なくラジオで天気予報の放送をひたすら待つ、待つ、待つ。

今日の秋田県は曇り時々雨。ところにより雷。


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たまりかねて9時にテントを出ると、雨は止んだが空は分厚い雲。


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トイレに行くとトヨタ車の鍵を発見。

鍵の持ち主を発見し伝える。

財布の次は車の鍵。

そろそろボストンバッグに入った1億円か?


9時25分出発。


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10時半には田沢湖駅へ到着。なーーんにもない所だが駅だけは立派。


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2階は全て韓国映画IRISの展示会になっている。


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人間相関図


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キム・テヒのサイン



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どうやらタツコの像の前で撮影したらしい。

全く知らなかった(* ̄(エ) ̄*)

旅が終わったら見てみよう(^o^)/



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今日の目的地は田沢湖雫石町中間のキャンプ場。距離は僅か20キロ程。

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途中には仙石峠がある。どの位の上りかは地図を見ても分からず行くしかない。


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味のあるドライブインも失くなってきて寂しい。

新道で車の流れが変わったり、広い駐車場完備のコンビニが進出したり、ドライバーにお酒を出すと罰せられる新法案など理由は様々。


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この国道、トンネルだらけだがかなり走りづらい。

歩道は狭くデコボコだらけ。壁面の板も剥がれ落ちている。


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2時前には無事に道の駅 雫石あねっこへ到着。

ここはキャンプ場と温泉を併設し、お盆休みでキャンプ場は一杯。


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雨が止んでいるのを見計らってテントを干すも30分程で小雨がやって来た。


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今夜はここ。ダムの堤防前。

子供連れのファミリーが避ける位置を確保。子供が騒いでも放水の音で聞こえない絶好のポジション。



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今夜はアブに喰われて掻きむしった足を温泉で療養だ。


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と、その前に鮎の塩焼きで腹ごしらえ。


温泉に入り休憩所でマッタリしていると突如大雨。20時現在テントに戻れず(>ω< )。

21時、温泉が閉まる(-_-;)。

仕方なく雨の中テントへ戻ると床上浸水している(T_T)。水捌けが悪い芝生のうえ、底に敷いていたブルーシートに水が流れ込んでいる。タオルで拭き取り様子を見るも、再び強烈な雨がやって来た。

「緊急避難ぢゃーーーヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3」

22時半、近くにある屋根付きのベンチへ駆け込む。

結局ここにハンモックを吊るして寝るも、すぐに眠れるわけなく、午前0時過ぎまで読みかけの本を読み寝る。

本日の走行距離 チェックし忘れる









Day 59, Aug 13 Thu 田沢湖(Lake Tazawa)

朝7時半、照り付ける太陽の暑さに耐えかねテントを這い出る。


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空には鮮やかな雲。

こんな崖下のテントサイトのおかげで客は俺1人。


トイレに行くと手洗い場にコウモリがうずくまっている。突っつくとモゴモゴと動くがその場を離れない。


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「遊び疲れて帰りそびれたか?」



テントを乾かし11時半出発。


僅か5分先には「たつこの像」。伝説の美女の像に人々が群がり、パシャパシャと写真を撮っている。

「よく知らんがそんなに有名なのか?」


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かく言う自分もパシャリと1枚。


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その目の前には神社。

北海道はお寺よりも神社だらけだったなー。


反時計回りに東へ進むと自転車道があった。


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おそらく昔使われていた旧道かな。


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午後1時前、広い砂浜へ到着。


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レストランでカツ丼を注文したら、稲庭うどんが付いてきた。

細麺のあっさり味でこれが美味い。


それにしても日本は未だレストランでタバコが吸えるのには驚いた。



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目的のキャンプ場は平日なのにどこも一杯。

「世間はお盆休みか!」

で、結局最初に見つけた無料のキャンプ場に泊まることにした。

時は午後4時前。

今日俺もお盆休み。

読みかけの宮部みゆきの「レベル7」を読みながらユックリと休もう。

本日の走行距離22KM





Day 58, Aug 12 Wed 角館(Kakunodate) ー 田沢湖 (Lake Tazawa)

3時40分目が覚める。辺りはまだ真っ暗。日が昇るのがだんだん遅くなってきた。

湿気で少し寝不足気味。

4時25分秋田駅に向かって出発。


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フェリー乗り場近くで雨が降り出す。

秋田市は予想外に大きな街だった。道路は綺麗で、街路樹も一定の間隔で植えられ良く整備されている。


6時前、秋田駅へ到着。写真も撮らずに改札口へ急ぎ、田沢湖方面へ向かう。



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8時前には角館駅へ。

到着するまでここが観光地だとは知らなかった。


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小さい町だが歴史的な名所があるらしい。


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田沢湖で韓国ドラマの撮影もあったらしい。

全然知らなかった(* ̄(エ) ̄*)


ゆっくり町を走っていると、


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清流を見つける。

もちろん、


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洗濯です。


この町には、

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風情のある武家屋敷がある。


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室内には当時使われていた調度品が並ぶ。

明治維新後、武家から地主、そして商人へ。明治維新後の廃藩置県で波乱万丈の人生を送ってきた歴史が伺える。



この屋敷の近くにある安藤醸道の麹くらぶ。


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麹を扱った食品が旨い!



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グレープ味の醤油。


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味噌麹。

癖のない上品な味で本当に美味かった!!

という訳で、また送りました母上様。腕を振るって孫に食わせてやってください。



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麹くらぶ。お勧めです。



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店を出ると、その数件先にレンガ造りの安藤醸造本店があった。火災消失後、火に強いレンガ造りにする。


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店の前には井戸から流れ出る豊富な水。この水で醤油や味噌を作っている。


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一般客に現在でも使用中の建屋内を公開。風格のある造りに伝統を感じる。


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魂が宿っているかのような日本人形。


店を出て武家屋敷を見ていると突然土砂降りの雨。

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軒先で雨が待つのを待つ。


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そしてまた別の武家屋敷を見に行く。

金沢の武家屋敷より何倍もいい! あそこは足軽の屋敷なので重厚さにかける。


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朱色の鎧は一際目を引く。


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この当主は歌舞伎が好きだったらしい。


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なぜか人体解剖の写真。死刑や病死した罪人の貴重な写真である。

もっと散策したいが自転車なのでゆっくり出来ないのが悲しいところ。残念だが諦めて先を急ぐ。


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さっきの土砂降りが嘘のように晴れ渡る。


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角館は桜の咲く春がお勧めです。


気分よく走っていたら雲行きが怪しくなって来た。


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田沢湖のキャンプ場を目の前にして土砂降りの雨。

1時間以上待ち、急激な坂を登ると、


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目の前には田沢湖が待っていた。

湖を見ながらの夕食。

今日は意外な一日だった。

本日の走行距離50KM


Day 57, Aug 11 Tue 能代市(Noshiro city) ー 男鹿(Oga) ー 出戸浜


4時半起床。霧が出ている。夜露に濡れたテントを畳み、日中の太陽を避けるため5時半には出発。

国道7号線を西に能代市方面へ走る。



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8時半、突然に開けた美しい風景の米代川に遭遇。

太陽も顔を出してきた。

美しい景色を目の当たりにし、国道を外れてしばらく河川敷の土手を走る。


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北海道にはあまりない、規則正しく植えられた小高い杉の木の山。

気温も上昇中。

今日は暑くなりそうだ。


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能代市は直ぐそこ。どこまで行けるかは暑さ次第。


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あっという間に能代市を過ぎ、国道7号線を南下。米どころの秋田らしく、広大な水田が続く。


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11時過ぎ、ガードレールのない、ひたすら一直線の続く道に疲れが出始める。


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大潟村の道はガードレールもなく、まるで北海道のよう。



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「泣ぐ子はいねがー」男鹿の巨大なまはげ

今日の寝床を探していたら、海水浴場に着いてしまう。


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田舎は人が少なくていいねー。


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海の家でシャワーを浴び、


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10分程走った所で今夜はさざ波の音を聴きながらお休み。


本日の走行距離104KM

初めての100キロ超えを、秋田でするとは予想外だった。






Day 56, Aug 10 Mon 発荷峠



5時起床。

昨日の夜は突然の小雨。ハンモックが水で濡れるかと思ったがなんとか凌ぐ。

突然ですが、

拝啓、

母上様、昨日十和田湖より土産を送付いたしました。


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男前にんにくと、



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なまはげの鼻くそ。

届きましたらご報告下さい。

ついでに東京の姉上夫婦にも、この暑い夏を乗り切って頂くために、


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秋田のきりたんぽ。

夏より熱い鍋でこの暑さを乗り切って下さい。

敬具

話は旅に戻り今朝は5時45分出発。この先の発荷峠を超える為に早めに出発。


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峠入り口で気合を入れる。


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おそらく1時間位は登りが続くと思っていたが、


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思った程の急な登りではなく、


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30分程であっさりと到着。下界は猛暑か?

どうやら八甲田山を登って以来、かなり肉体がパワーアップしたらしい。

ふくらはぎも、子持ちししゃものような感じでふっくら。


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峠を下り降りると、なだらかな下り坂が続く。


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寂れた温泉地を抜けると、


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気温24度。暑くなってきたぞ。


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釣り師が鮎の友釣りをやっている。まだまだ森からのそよ風で涼しい。


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北海道にはない小高い山に囲まれた山村風景もまた良し。


東京の姉夫婦へ、

いい忘れておりました。きりたんぽは賞味期限が近いのでお早めにお召し上がりください。

その他の方々、住所が手元になく送付できませんでした。申し訳ございませんm(_ _)m


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山を下って行くと、まだ11時前で気温30度。


とは言っても湿度がそんなに高くないのでそれ程暑くはなかった。

今日は2時半には走るのを止め、

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熊に注意のキャンプ場へ到着。


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長い滑り台の前にテントを貼り、目の前の温泉(350円)で疲れを癒やす。


本日の走行距離68KM




Day 55, Aug 09 Sun 十和田湖(Lake Towada)






4時前目が覚める。外は寒い。


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6時前からガヤガヤとカヌー軍団が出発。


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8時過ぎにようやく青空が見え始めた。

9時半出発。目的地は10キロ程先のキャンプ場。

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木漏れ日と心地良い風の中をゆっくりと走る。

が、これが地獄の始まり。たった数キロの距離なのに急激な上り坂で死ぬ思い。


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30分以上かけた先には最高の展望台。


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その後、展望台を下って観光船乗り場へ。


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今日は快晴。標高が高くても、さすがに少し暑くなってきた。



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トンボに癒され、


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乙女の像へ行く。


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近くには鎌倉時代以前より、山伏が修業の場として有名な十和田神社


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また美しい湖畔を走り、


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とちの茶屋で、

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天然のヒメマスの刺し身定食を食べる。ヒメマスは淡水に長く生息してしまって、海水に戻れなくなったサケ。臭みが全くなく、これが美味。


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そして今夜は生田(おいで)キャンプ場で久々のハンモックで就寝。

素晴らしい1日の十和田湖だった。




Day 54, Aug 08 Sat 奥入瀬(Oirase) ー 十和田湖(Lake Towada)

6時起床。ここまで登るとさすがに寒い!


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でも素晴らしい朝。


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昨日走っている時は2泊するぞと思っていたが、あまりに天気が良いので7時に出発してしまう。


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が、いきなりの急な上り坂。

突然後ろから大学生の自転車が物凄いスピードで次々と俺を追い抜いてゆく。

「こいつらモンスターかヽ( ̄д ̄;)ノ=3=」


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キャンプ場近くの地獄沼。


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そして30分程で頂上の傘松峠へ到着。さっきの大学生を追い抜いてやる。

「ふっ、所詮奴等も人の子さ( ̄ー ̄)ニヤリ」


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ここから先はほとんど下り。ブナの木の樹海を突き抜ける。


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下りのブレーキング疲れと、あまりの寒さに小休憩。


どうやらこの道は奥入瀬(おいらせ)の名で有名な渓谷だった。


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幾つもの滝と、


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絶景の川を眺めながら、


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15時、十和田湖へ到着。


今日はここから30分程の宇樽部キャンプ場で宿泊です。

本日の走行距離42KM