Day 74, Aug 28 旅の終わり(End Of Journey)
5時5分起床。夜明け前から走っている足音で目が覚める。
午後1時50分、予定より早く所沢航空記念公園に到着。
さすがに最後の夜は寝付きが悪かった。
空にはどんよりと雲。
5時35分、姉夫婦のいる東京都国分寺市へ出発。
あと80KM位かな?
相変わらずの田んぼ道。
思ったより肌寒い。
稲穂も頭を垂れ始めてきた。
もう秋はすぐそこ。
街によっては道路と歩道の段差が全くないところはある。
自転車や車椅子には助かる。
けど殆どがデコボコ道。
手が痺れてきた(;_;)。
途中には水路より道路が低くなっている。
国道16号線を走るつもりが、どうやら自転車が走るには危険そうなので、17号線を選び遠回り。
午後には降水確率70%。
昨日突然韓国の友人Changから東京に来るとEmail。
あまりにもビックリし、興奮のあまり急いで走るも1時間で疲れる(ヽ´ω`)
東京まであと30KM。これは多分東京駅。
河川敷ゴルフ場のある荒川を越え、
公園で休む。
日本の公園には、夏休みにも関わらず子供の姿はなく、年寄りの楽園状態。
ここまで来ると、公園に住んでると思わしき爺さんがチラホラと出てくる。
ブックオフを見つけて思わず立ち寄る。何故日本ではeBookが流行らないか良くわかった。これだけ沢山の古本屋と図書館があればそりゃ流行らない。
美しい芝生にうっとり。テントを張りたくなる。
国産中型旅客機YS-11
敗戦後、連合国にすべての航空会社を解体され技術の蓄積を失うも、試行錯誤のうえに作り上げる。
午後3時過ぎ、温泉に入る。
洋風の建物でお湯もなかなか良い。と上機嫌で温泉を出ると小雨が降っている。
仕方なくそのまま目的とへ向かい、
午後5時40分到着。が、しかし誰もいない。。。
電話しても繋がらない。。。
ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
外は雨☔🌂☔
こんな落ちかい(´;ω;`)
程なくして電話が繋がるも暫くは帰ってこない。
仕方なくコンビニで時間を潰し、夜7時無事家に入る事が出来た。
本日の走行距離75KM
総走行距離4535KM
遂に長いような短いような旅も終り。
とっとと仕事を探して普通のおじさんに戻ります。
おしまい
Day 73, Aug 27 Thu 群馬(Gunma) ー 埼玉(Saitama)
6時前起床。雨は降っていない。寒くもない。
「これなら走れそうだ!」
流石に2日間もテントの中にいると、体が走りたくてウズウズしている。
7時出発。
目の前の赤い橋の上から1枚。
今日は気持ち良さそう!
危険を避けてトンネルの横の、
細い旧道を走る。
そしてすぐ先には草木ダムの放水路。
目指す東京は近い。
群馬も埼玉も田んぼだけで見どころが無い。
東京まであと67KM
今夜は埼玉の川沿いでテントです。
本日の走行距離126KM
Day 72, Aug 26 Wed 草木ダム(Kusaki Dam)
朝6時半頃目が覚める。
思ったより寒くは無い。レインコート上下をしっかり着込み、靴下も履いている。
昨夜は8時頃小雨が降り始め、風も強くなる。今は小雨が降ったりやんだり。
朝8時過ぎ雨風が強くなる。
屋根がある所にテントを張って助かった。
携帯電話の電波が届かないここで、唯一の情報源は携帯ラジオ。どうやら台風は温帯低気圧に変わって、関東地方は一日中雨。場所によっては局地的豪雨( ̄ω ̄;) 。
海外仕様のスマホなので、一部の日本の周波数帯が対応していない。
メロンパンを食べてしまったので、
残る食料はぬれおかき一袋のみ(TOT)。
たまに強い雨と風。その度にテントが揺れ、恐怖に怯える( ̄_ ̄|||)
「東京を目の前にして足止めかーー」
そういえば6年前のヨーロッパ旅行も帰国の時に台風だったなー。
この状態だと怖さ倍増ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
そしていつの間にか寝てしまっていた。コンクリートの上では体中が痛い。
午後3時、雨は止んだようだ。
「助かった」
午後3時過ぎ、5分程先のドライブインに食事に行く。
栃木に入ると飯がまずい。
寝すぎで頭も体も「ボーー」っとして美味くない。
結局今日はこのまま動かず足止めだ。
本日の走行距離0KM
Day 71, Aug 25 Tue 足尾(Ashio)
5時前目が覚めるも、あまりにも寒くてまた寝る。
(-_-)zzz
結局7時起床。寒いのでテントの中でパンを喰らう。
天気は曇り。時々くる霧雨が走行を邪魔する。吐く息は白く、手もかじかむ。
「なんでこんなに寒いんだ(T_T)」
日光と足尾市を結ぶ日足トンネル(長さ2765メートル)。
歩道は細いが低い反射板が路面に埋め込まれていてなんとか走れる。
と思いきや、突然ガードレールが邪魔をして一時的に歩道を降りるはめに( ̄ω ̄;) 。
轟音と共に後ろから来るトラックが恐い。。。
壁面のボードは取外されていて、剥き出しのコンクリート。
ようやく出口が見えてきた!
その先には橋と、
滝だ。めちゃくちゃ寒いヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
この先は下りのはず。20年程前に渓流釣りやスキーでよく通った道。
足尾に入る前の美しい渓谷。
そして足尾駅到着。
山に囲まれた駅のホームで記念撮影。
隣の通洞駅には、
親と電話で話している時に可愛い一両の車両がやって来た。
そして足尾銅山観光で、
トロッコに乗り、
炭鉱見学。
1610年、江戸時代の農民に発見されたこの炭鉱は、
公害などの暗い歴史はあるものの、1973年に閉山になるまで日本の銅産業を支えてきた。
それにしても恐い。。。ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
江戸時代には鉱物の無断持ち出しを阻止するため、裸になってチェックされていたらしい。
銅銭の製造過程も展示。
そしてまた美し川を眺めながら、今日も寝床を探す。
少しだけ走り、台風の影響で雨風が強くなりそうなので、
結局ダムの橋の前でテント。
寒いし霧雨も古し、今日はもう走る気なし。
間違いなく20度以下。明日の朝はめちゃくちゃ寒いぞ(T_T)。
本日の走行距離33KM
Day 70, Aug 24 Mon 鬼怒川(Kinugawa)
今日も5時前に目が覚める。7時まで布団の中でウダウダ。
朝風呂に入り朝食。その後散歩して10時には出発。
今日は久しぶりに青空が見えている。
旅館案内所も廃業だ。
川治温泉街の下流には小さいダム。
あまりにもいい天気で気分上々。
散策路がある竜泉峡にはすぐに着いてしまう。自転車は通れないので行けないのはしょうがない。
そして鬼怒川温泉へ。
絶壁の上に幾つものホテルが立ち並ぶ。
足湯も朝から大混雑。
渓谷を見下ろしながらユックリと浸かる。
鬼怒川温泉駅も人で溢れ始めてきた。
駅に到着したら足湯をお忘れなく。
20年位前、渓流釣りやスキーへ向かう途中、車で何度もこの橋の前を通ったが、何故か車から降りる事は一度も無かった。
天気は悪いにもかかわらず観光客で賑わう東照宮。
古さがまた威厳を醸し出す。
入場料なんと1300円! その他のお寺など見所が多いので、全部を見て廻るなら午前中から見学が必要だった。
高い入場料に見合う見所ある霊廟。
京都とは異なるきらびやかさが特色。
キツイ坂道。若いうちに来る事お勧め。
もっとゆっくりと見学したかったがもうすぐ4時になる。
いつもの如く寝床を求めてひた走るも、川沿いにはガードレールがあり河川敷に入れない。
山の日没は早く、焦りながらもなんとか午後5時半にはテントを張れる場所を見つける。
工事現場じゃないんだけど、ショベルカーが置いてあった。
本日の走行距離62KM
Day 69, Aug 23 Sun 川治温泉(Kawaji spa)
6時前起床。
昨夜は熟睡。
外に出ると未だ雨が降っている。今夜ももう一泊するか?
外を眺めても、昨日のちびっ子も、箸を探しに来た先生もいない。どうやら体育館へ避難。
小雨になった時を見計らってテントを取り込む(既にここは我が家状態)。
暇つぶしでブラブラしていると洗濯機を発見。干してびしょ濡れになった洗濯物を脱水したいが電源が見当たらない。
ドアの内側にあるも、
鍵が壊れて開かず断念(T_T)。この鍵懐かしい。
7時50分。霧雨に変わったところで出発。
一夜限りの管理人職にさよなら。
このキャンプ場、こんな田舎で立派な建物。どっから金が出てくるんだ???
雨に打たれながらもユックリと進む。
猿も人恋しいらしく、近づくと大興奮。
ようやく聞き慣れた地名が出てくる。目指すは栃木の鬼怒川温泉。
この先を左に曲がると鬼怒川方面だ。
ここから先は線路もない深い山々続く道。
暗く狭いトンネルも続く。
午後1時前、天然イワナの看板に引き寄せられ、
思わず食べる。まったく臭みがなく驚いた。
このエリアはイワナやヤマメ釣りのメッカ。昔は自分もよく来たもんだ。
下流には五十里(いかり)ダム。
巨大なダムを歩く事ができてチョット感激。
ダムから1時間程で川治温泉街に着く。
ここはポンプで組み上げない自噴の温泉街。
どこの温泉街も苦労しているらしい。
美しい景色に魅せられ、今夜はここで川の見える古い旅館に泊まることにした。
お湯で薄めていない100%の温泉と、
美味い飯。
たまには贅沢もいいもんだ。
Day 68, Aug 22 Sat 会津若松(Aizuwakamatsu)
昨日の夜は怖かった。11時頃トイレに行く途中、真っ暗な共用スペースでイヤホンを付けて歌を歌っている奴がいた。オマケにヨーヨーを投げ始める。
メッチャ怖いΣ( ̄ロ ̄lll)
「なかなかやるねバンダイ」
昨夜はここでソースカツ丼。デ、デカイ。
が、ペロリとたいらげる。チャリで走っていると食えるな〜(通常の3倍は)。
雨を避けて軒下にテント(写真撮る前にたたんでしまった)。
5時半頃に見た気象予想レーダーでは30分後に大雨が来る。朝食を摂りながら様子見するも小雨の中7時に出発。
8時半には会津若松駅へ到着。
白虎隊記念館へ足を運び、
「階段は本当にキツイですよーー」と言う案音声内テープのアナウンスに騙され、エスカレーター代250円を払い、
自刃した白虎隊士の墓をお参り。
そのすぐ近くには自刃した場所もあり、城下町を眺めている白虎隊士の像がある。
ここは今でも城下町が見下ろせる眺め。
螺旋状のスロープで登るさざえ堂の周りには、
素晴らしい道が続く。
白虎士中2番隊が潜った戸ノ口堰洞穴。
もちろん鶴ヶ城も近くにある。
会津若松思った以上にいいー!
もっとゆっくり観光したいが自転車ではそうもいかず、
先を急ぐため泣く泣く121号線を南下。
茅葺き屋根の家はトタン屋根に変わってしまった。
走っていると右手に古い駅舎が見えたので寄ってみると、
猫の駅長の駅だった。
迷い猫として彷徨っている所を小学生に保護されこの駅に連れてこられる(推定16歳)。
だが今日の駅長は働く気まったく無しでお昼寝中。
また走りだすも途中我慢できずに5日ぶりのお風呂。
客は俺一人。露天風呂付きの天然温泉400円。
ここは芦ノ牧の温泉街。
なかなか味のある寂れた温泉街。
今日はあまりにも見どころがあり過ぎて、さっぱり前に進まない。
オマケに恐ろしく狭いトンネルにぶち当たり、たった2000メートル程のトンネル内を30分以上も歩かされて、もうゲッソリ(ヽ´ω`)。
先を急いでいるのに、立派な茅葺屋根の駅舎(湯野上温泉駅)を見つけてしまい、
また足止めに。。。
先に進めんヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
素晴らしい渓谷と、
レイコおばちゃんに癒され?
なんとか午後5時半、会津の奥深い山のキャンプ場(220円)に到着。
が、話はまだ終わらなかった!
素晴らしく整備された敷地。
そして誰もいない管理棟、兼トイレには、
な、なんと畳付きの部屋がΣ(゚∀゚ノ)ノ
しかも座布団とテレビ付き!!
台風15号の情報を見ながら、
「こ、今夜はここで寝られるのか?」
( ̄ー ̄)ニヤリ
などと考えていると、
ちびっ子達が、「トイレ貸してくださーーーい」
俺、「はーーーい。どーぞーーー。」
挙句の果てには引率の先生まで訊ねて来る。
今日は土曜日。小学校のちびっ子達がキャンプにやって来ていた。
テレビは世界陸上の生中継(もうまったり)。
夜9時を過ぎても怒涛の如く生徒がやって来る。
挙句の果てには俺が「はーーーい」と言うまでじっと待つ少年。
いつの間にか管理人になってしまっている。。。
「ホントに今日はいったい何なんだ???」
( ̄ω ̄;) ( ̄ω ̄;) ( ̄ω ̄;)
そして午後9時半過ぎ、突然誰も来なくなったと思っていたら雨☔☔☔。
そんな訳で、今夜はこのままここで就寝です。
(。-ω-)zzz. . . (。゚ω゚) ハッ!
今日何キロ走ったっけ?